時を超えて光を纏う「びわ湖真珠」
私が人生で初めてもらったジュエリーは、祖母がプレゼントしてくれたほんのりピンクを纏ったパールのブレスレットでした。
真珠は、日本人にとってもっとも身近なジュエリーのひとつではないでしょうか。そんな真珠ですが、琵琶湖で作られていることをご存じですか?
私自身、真珠は伊勢志摩などの産地を聞くことが多く、海のものと思っていたので、琵琶湖で作られていたと知った時は驚きました。
生産が盛んだった1960年~1980年頃には、年間の生産量は6t。伊勢のある三重県の生産量が4tなので、その規模の大きさが想像いただけるでしょうか。琵琶湖の真珠はヨーロッパで人気が高く、ほぼ海外に輸出され日本国内に流通することがありませんでした。
ところが…琵琶湖の水質悪化が急激に進み母貝の全滅がおき、衰退し、忘れ去られようとしていたそう。
10年前、そんな琵琶湖の真珠にスポットをあてたのが、おじい様から真珠に関わり3代目となる神保真珠商店の杉山知子さん。
琵琶湖のそばにあるお店には華奢でシンプルな洗練されたジュエリーが並んでいます。
琵琶湖の真珠は養殖される方の技術で、丸いものの他、細長いもの・平らなものと様々。ジュエリーに仕立てるうえで大切にしているのは、真珠の個性を活かすこと、長く使ってもくたびれない金具を使うこと。
そして、実は琵琶湖の真珠は、海の真珠より、真珠層が厚く、水や汗にも強く、コロナ禍のときは手の消毒液をつけても大丈夫な丈夫さ!だからこそ海の真珠よりも日常使いができるよう、シンプルなデザインすることだと教えてくださいました。
今回は、40年前のヴィンテージパールを使ったジュエリーも並びます。身につけるとふわりとやわらかく光を纏う真珠。一部の作品はお好きな真珠をお選びいただき、お仕立てするセミオーダーも承ります。
琵琶湖の真珠は、今から1300年前、万葉集の中にもこう詠まれています。
「近江のうみ 沈く白玉 知らずして 恋ひせしよりは 今こそまされ」
永く人々に愛された琵琶湖の自然が織りなす美しさをお届けします。
神保真珠商店 -紡ぐびわ湖真珠-
2024年11月13日(水)~24日(日) 16,17日は定休日
オンラインショップでのオーダー会は11月30日(土)まで開催中です。
☆オンラインでのご注文のアイテムは2月お届けとなります。
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