Siesta Blog | 松本美弥子さんについて。

25日からはじまる「手仕事のブローチ展」。
今日からは、各作家さんのことをご紹介したいと思います。
まずは銀彩のブローチを作られる松本美弥子さんのことから。

去年の夏、東京の鬼子母神で開催されていた手創り市に行った時のコト。
お世話になっているイラストレーターのみやしたゆみさんのお隣で出品されていたのが、松本さんでした。

植物や、蝶、鳥や月。
自然を感じさせるやさしくてそれでいて繊細なブローチがたくさん。
「なんてかわいい！！」一気にテンションが上がり、
たくさんの作品の中からじっくりとひとつのブローチを選んだのです。

お気に入りを見つけた嬉しい気持ち、そしていつかこの方の作品を札幌でご紹介したいと思いを秘めて札幌に帰ってきました。
今回のブローチ展、松本さんの作品と出合ったところからスタートしたのかもしれません。

7月上旬、愛知に工房を持つ松本さんのところへお邪魔してきました。

丸く抜いた型に模様をつけていくのはひとつひとつ小さな棒を使って。
こういう模様の型があるのかな？と思っていたのでびっくり。

鳥や葉のモチーフは、型をつかわずその場でスッスッと形作っていきます。
松本さんの作品は、すべてが1点もの。
同じ鳥でも、少しずつニュアンスが違ったものが並ぶのです。

松本さんのブローチの中には、ふっくらとした立体感があるものもあります。
これがとってもかわいいのですが、筆でガラス成分の含まれる液体をそっと載せていくのです。
ちょん、ちょんと丁寧に、リズムよく。
ずっと見ていたいなぁ、そんな気持ちになる工程でした。

銀の含まれた釉薬を塗って、窯に入れます。
このときに、少し白金（プラチナ）も混ぜて塗布していきます。
「銀」というと変色が気になりますが、白金のおかげで変色が緩やかになるそう。
（私のブローチも1年近く使っていますが、変色は気になりません）

窯に入った作品たち。
白い方は銀仕上げ、黒い方は銅の釉薬で仕上げられています。
黒いブローチもマットな感じで素敵です。

松本さんのHPに書かれていた言葉。

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jacinthe / 仏蘭西語 / ヒアシンス
好きな花のひとつ。

秋の終わりに球根を植え春を待つ。可憐なのに凛とした花。
強い香りを放ちゆっくりと朽ちていく。
それぞれの人の内側にある美しいと感じる気持ち。
わたしのそれはしんとした強さのなかに繊細なフォルムを抱え、
静寂を纏った時間をつくりだすヒアシンスと重なる。
そういうものに惹かれる。

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私が松本さんの作品を見て感じたことはこういうことだったと思ったのです。
凛とした美しさと、静かさ。
銀色や、黒の作品なのに、モチーフに力強い色味を不思議と感じるのです。
工房に行けられていた紫陽花の色がとても心に残りしました。

松本美弥子さんの作品は、大きさや装飾ごとに、2500円/3500円/4000円（税別）の3つのラインがあります。

これから年を重ねる中で、ながく使っていくだろうなぁとと感じた松本さんの作品。
私自身、どんな作品が届くのか明後日の納品が楽しみです。
どうぞご覧ください。

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「手仕事のブローチ展」にまつわる記事
・7/14 「夏の企画展「手仕事のブローチ展」」（つけしばあやこ）
・7/14 「私の宝箱」（スタッフ神尾）
・7/18 「小さいけれど頼もしいもの」（スタッフさかい）
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先週から実店舗でご紹介をスタートしたkubomiさんの麦わら帽子。
初回の納品分はすべて完売となりましたが、追加で納品をお願いしております。
ご予約も承っていますので、お気軽にお声がけください。
次回の納品時は、頭位48cm(1-3歳用)に加えて、頭位52cm(2-7歳用)、大人用も入荷する予定です。

<これからの予定>

今年は、お盆期間も休まず、通常営業いたします。

手仕事のブローチ展