
こんにちは。お店スタッフのヤマザキです。
12月に入り、雪の日がぐっと増えてきましたね。
寒いのは得意ではないけれど、早朝の足跡のない雪のうつくしさには、毎年やっぱり心を奪われてしまいます。

白い景色の中に一歩目をつける瞬間、小さなわくわくが胸に生まれるんですよね。楽しみを見つけるのは、長く厳しい冬を過ごす私たちにとってとても大切な事だと思います。
みなさんの冬は楽しみはなんでしょうか?冬を楽しむ喜びのひとつに、今回ご紹介する シエスタの福袋 も加えていただけたら嬉しいです。
前回のブログでは、2026年のテーマ「New me」 ― あたらしい自分に出会う一年についてお話ししました。
その世界観をさらに深めるために、石鹸のパッケージを特別なものにしたいと考え、あるブランドにお願いをしました。それが、点と線模様製作所さん です。
心に寄り添う2つのテーマを、“特別”にしたかった。

今回は「Awake」と「Pure」、2種類の香りの福袋をつくることになりました。
手に取った方にとって、それぞれの香りが お守りのような存在 になったら。
見るだけで胸がふわっと明るくなって、使うたびに小さな幸せが生まれるような、そんな特別なシリーズにしたいと思ったのです。
そこで自然と名前があがったのが、北海道を拠点に活動するテキスタイルブランド点と線模様製作所さん でした。

点と線模様製作所さんは、北海道を拠点に活動されているテキスタイルブランド。
北海道の自然や風景、そこに息づく静けさや季節の移ろいを、細やかな線ややさしい色で表現する模様が特徴です。
岡理恵子さんの模様が“胸の奥をあたためる理由”

デザイナー岡理恵子さんの模様は、“かわいい” だけでは終わりません。
鉛筆で描かれる柔らかな線、水彩絵の具がそっと滲むような配色、数ミリ単位で調整される絶妙なバランス。
ゆっくり育てるように描かれる模様には、呼吸のリズムのような静けさ が宿っています。
ハンカチをそっと広げたときも、バッグを肩にかけたときも、心の奥にぽっと灯りがともるような、そんなあたたかさがあるのだと思います。

北海道の自然で育った私たちにとっては、風の匂いや光の温度を思い出すような、どこか“懐かしい空気”がまとっているんです。
シエスタと点と線模様製作所さんの、長いつながり

シエスタと点と線模様製作所さんは、もうずいぶん長いお付き合い。
紙袋のデザイン、工房のウォールペイント、布小物の企画展、ギフトセットのコラボ、毎年大人気のカレンダーなど、関わりがとても深い作家さんです。
作品を見るたびに、お客様からは 「かわいい!」「持っているだけで気分があがります」という声をたくさんいただきます。
お客様が作品を手にした瞬間にときめきを感じている様子を見ていると、私たちまで心が温かくなります。

私自身も、きつね柄のブローチやヘアバンド、レースのイヤリングを愛用しています。どれも身に着けるアイテムばかり!目に見える位置でそっと寄り添ってくれている大好きなものたちです。手仕事のぬくもりと色のやさしさがあるものって、日々の生活を明るく照らしてくれるお守りのような存在になります。
2025年初夏に岡さんのアトリエへ

福袋の相談をするため、初夏のころに岡さんのアトリエを訪れました。
緑が風に揺れる、山の見えるマンションの一室。静かな光が差しこむ広い空間で、やわらかく迎えてくださった岡さんは、その場の空気まで優しくしてしまうような方。お顔を見るだけで安心感を与えてくれます。
福袋の話、「New me」に込めた想いをお伝えし、作品をいろいろと見ながら、一緒に模様のお話をさせていただきました。心にとまった2つの模様を見せた時、岡さんからも「New meの2つのイメージともぴったりですね!」という心強いお言葉をいただき、気持ちが固まったのを覚えています。
Awake と Pure、それぞれに選ばれた特別な模様
Awake には「ウサギ」

木や木の実、葉がウサギを囲むように描かれた「ウサギ」。
うさぎには、「飛躍」や「幸運」などの意味があると昔から言われています。ぴょんと跳ねる姿は、前に進む勇気を感じられるし、目線の先にある幸せに向かっているようです。
ふかふかとした毛並み、つぶらな瞳からは可愛らしさがあり、きゅんと胸が高鳴ります。
グリーンとイエローの組み合わせも爽やかさがあり、Awakeを作ろうと思ったときの「軽やかに背中を押してくれる」というイメージと重なります。
Pureには「ミモザ」

ミモザを中心として、ビオラ、マーガレットなどかわいらしい草花がリース状に描かれた「ミモザ」。
リースは、もともと「永遠」「円満」の象徴とされ、幸せがいつまでも続くことを願う意味が込められています。
また「ミモザ」そのものにも「幸運を呼ぶ」という意味があります。
小さいけれど、確かに感じる幸せや、やさしさがめぐり、また自分に戻って来る。「ミモザ」の模様には、気持ちをやさしく整えてくれる印象を受けました。
植物が持つすべてを包みこむ大らかさと素直さがPureのイメージと重なります。
香りと模様が並んだ瞬間、New meの世界がふわっと立ち上がりました。
模様から、香りから、物語を感じていただけますように
岡さんが作り出す模様から感じる、見るたびに呼吸がゆるむようなやさしさ。香りと同じように、模様からも心を動かす力があるのだと、改めて感じました。
「暮らしに寄りそうこと」
「自然のやさしさを届けたい」
シエスタと点と線模様製作所さんは、大切にしていることがとても良く似ていると感じているので、今回福袋コラボを引き受けて下さったことをとてもうれしく思っています。

点と線模様の2つの模様、そして、AwakeとPure2つの香りからは、日々の中で、そっと心に寄り添ってくれる「やさしさ」があります。
この福袋を手にした方が、暮らしのどこかで、「あ、いい時間だな」と感じてくれたら。
それだけで、今回の「New me」をつくった意味があるように思います。
次回のブログでは、Awakeの香りについて、セットの中身についてご紹介させていただきます。どうぞ楽しみにしていてくださいね。
※連載ブログ※
・第1回【福袋】あたらしい自分と出会う1年に -福袋New me への想い-
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