
みなさま、こんばんは。
150年前の石鹸、使ったことはありますか?
きっと、ほとんどの人はそんな昔の石鹸は、使ったことがない筈です。私もその1人でした。
実際に150年前の石鹸を使おうと思ったら、昭和世代的にはタイムトリップ、今風に言うとタイムリープをして150年前に行って当時の石鹸を使ってみるしかないのですが…
今から3年ほど前、わたしたちは小樽商科大学のプロジェクトに参画させていただくことになり、今から150年前に榎本武揚が書き残した石鹸製法に沿った石鹸をつくらせていただくことになり、それで完成したのが『榎本石鹸』(復刻版)でした。
そんな、150年前の石鹸と今の石鹸を使い比べられるという、ちょっと面白い体験ができるのが、6月23日まで募集中のクラファン「小樽商大発!150年の時を超えて甦る奇跡、『榎本石鹸』を北海道の未来へ繋ぐ挑戦!」。

募集期間はあと3日間(本日を含む)となっています!
今日のブログでは、このクラファンをより楽しんでいただくため、日本の石鹸製造の歴史を150年さかのぼって紹介せていただきたいと思います。
150年前というのは、ちょうど明治時代初期。
この頃、日本で国産の石鹸がつくられはじめました。
当時、石鹸を国産でつくりたい、という願いをもって実際にオランダの文献から日本語に翻訳した石鹸製法を書き残したのが榎本武揚だった、という事をわたしは3年前に初めて知りました。
そもそも、石鹸が人類史に登場したのは今から約4,800年前(紀元前2,800年頃)、メソポタミア文明の頃だといわれていますが、日本に石鹸が伝わったのは今から約480年前、鉄砲やカステラと同時期にポルトガル船によって日本に輸入されはじめたそうです。
当時の石鹸はとても希少で、織田信長や徳川家康、石田三成といった戦国大名や将軍への献上品(あるいは非常に高価な輸入品)だったため、庶民の手には絶対に届かない超贅沢品でした。
なので、明治初期、国力を高めたい、貧しかった人々を助けたいという想いを込めて、その超贅沢品であった石鹸を日本でつくろうとして試行錯誤していた1人が榎本武揚だったようです。
日本の身近な生活用品メーカーである『花王』の歴史資料にも、「彼らの出所後、全国に石けん工場がつくられたと言われている」と、榎本武揚が日本の石鹸産業の黎明期に少なからず影響を与えたことが記されているそうです。

ところで、歴史に疎いわたしのように、「そもそも榎本武揚って何をした人でしたか?」という疑問のある方もいらっしゃるかと思います。
榎本武揚と言えば、幕末の旧幕府軍を率いて五稜郭に立てこもり、箱館戦争を戦った歴史上の人物として知られていますが、実は、小樽にもゆかりが深く、北海道の開拓と近代化にも情熱を注いで多大なる貢献されました。
また、小樽商科大学の前身である小樽高等商業学校(小樽高商)の開校時にも寄付を行った1人です。
そして、彼のもうひとつの顔は、ヨーロッパで最先端の科学を修めた高名な「化学者」でした。彼が五稜郭の戦いの後、獄中で未来の日本のために書き残したのが、オランダの文献を日本語訳した150年前の『石鹼製造法』だったのです。
でも、獄中って?と思いませんか?

敗戦によって投獄された榎本武揚は、獄中という過酷な環境にありながらも、何故、この『石鹼製造法』を書き残したのか?
当時、榎本とともに戦って投獄された旧幕府軍の武士たちは、出所しても明治政府からは冷遇され、仕事がありませんでした。いわば「元犯罪者」のレッテルを貼られた失業者です。
そこで榎本は、彼らに「これからは衛生の時代だ。出所したらこのレシピをもとに石鹸や蝋燭(ろうそく)を作り、ビジネスにしなさい」と技術を伝授しました。生活の手段(雇用)を与え、彼らを実業家へと育てたのです。
更に、榎本自身が直接工場を経営したわけではありませんが、彼のレシピや教えを受けた旧幕府軍の仲間たち、あるいは榎本の親族(兄など)が関わった団体などが、明治初期に日本で最初期となる石鹸工場を次々と立ち上げていき、日本でも石鹸がつくられるようになったわけです。
実際に榎本武揚が獄中で書き上げた『石鹼製造法』については、小樽商科大学の歴史学の醍醐淳教授(現在は大阪大学在籍)が研究していました。
そして、化学の沼田教授がその製法の中身を読み解いたところ、オリーブオイルを使った「マルセリヤンセセープ(マルセイユ石鹸)製法」や、スイートアーモンド油を使った「冷製石鹸ノ製法」など、当時の最先端の化学プロセスがカタカナを交えて具体的に記されていました。
沼田教授は、実はわたしと妻(ツカシバアヤコ)と同じく、北海道大学の大学院で『化学』を修めた方で、女性として石鹸にも興味があったことから、「この石鹸を作ってみよう!」となりました。
そのようにはじまったのが『榎本石鹸』プロジェクトでした。

そして、製品化できたのがこの3種類の『榎本石鹸』です。
もともと、このプロジェクトで製品化しようと思っていたのは、榎本武揚が書き残したスイートアーモンド油を使った「冷製石鹸ノ製法」でつくる石鹸、製品でいうと『榎本石鹸』<復刻版>(写真の一番左)だけでした。
ただ、この『榎本石鹸』<復刻版>は、レシピを見てすぐにわかったことですが、当時の最先端のレシピとはいえ、それから150年を経て、20年あまり石鹸をつくりつづけているわたしたちSAVON de SIESTAから見ると、いろいろ課題がある石鹸であったことは確かです。
なので、正直なところ、今のSAVON de SIESTAの石鹸を使い慣れている方が使うと「んっ?」と、なる筈です。
逆に、この『榎本石鹸』<復刻版>と比べてもらうと、SAVON de SIESTAの石鹸って使い心地も使いやすさもとても良いんだな、と150年の進化を実感いただけると思います。

そんな、150年前の石鹸と今の石鹸を使い比べられるという、ちょっと面白い体験ができるのが、この『榎本石鹸』プロジェクトの楽しみ方のひとつだと思うわけです。
あらためて、この3種類の『榎本石鹸』をご紹介させていただきます。
<榎本石鹸 復刻版>

榎本武揚が記した原典レシピ「スイートアーモンドオイル100%」に忠実に作られた石鹸。
泡立ちは控えめで独特な使い心地ですが、歴史のロマンをそのまま肌で感じたい方、榎本の紡いだ文字をそのまま体験したい方のための、極めて貴重な「生きた歴史のレプリカ」です。ただし、使い心地は昔ながらで、泡立ちや洗い上がり、溶けやすさには若干の課題があります。
昔の製法での石鹸はなかなか使う機会がないと思うので、一度は使ってみて欲しい石鹸です。
<榎本石鹸 敏感肌>

オリーブオイルとアーモンドオイルをベースにした無香料処方。お肌が敏感なスタッフからも「これなら毎日使いたい!」と太鼓判を押された、皮脂バランスを整え、肌トラブルを抱える方でも安心してお使いいただける、敏感肌の方にもおすすめできる、しっとりとした優しい洗い上がりの石鹸です。
家族みんなで使いやすくおすすめです。
<榎本石鹸 牡丹の香>

榎本武揚さんが好きだった花が牡丹だったそうです。その牡丹をイメージして香りづけをしました。希少なローズ精油にローズゼラニウムやサンダルウッドの和の香りをプラス。上品で落ち着きのある華やかな香りです。さらに、肌を整えるということを意識して、小樽の老舗酒造会社・田中酒造さんの日本酒も入れました。
「牡丹の花」をイメージした天然精油の香りを、今回はより毎日使いやすいマイルドな優しさへと改良しました。
SAVON de SIESTAらしい、華やかでうっとりするような使い心地です。
裏の話を言うと、ローズ精油はほんとーーーに高価で希少(1滴で1,000円くらいするのです!)。
なので、こちらの石鹸からローズの香りを存分に感じることができるのが贅沢だなと思っています。華やかな香りとしっとりした使い心地はおすすめです。
※リターン商品は、3個セット、2個セット、各単品とお選びいただけます。書籍『榎本石鹼誕生の軌跡~文理融合から産学連携の挑戦~』がついたセットもご用意しています。
<お試しで使えるプチサイズのセットもあります>

ちょっと試しに使ってみたい、という方には、こちらのプチサイズの榎本石鹸3種各1個のセットもおすすめです!
ぜひご利用になってみてください。
とはいえ…
クラファン「小樽商大発!150年の時を超えて甦る奇跡、『榎本石鹸』を北海道の未来へ繋ぐ挑戦!」、6月23日の募集終了まで、本日を含んであと3日。
ぜひ150年前の石鹸と今の石鹸の使い心地を比較してみてください!

★このプロジェクトは書籍にもなりました!★

歴史学の醍醐教授による『榎本武揚』研究からはじまり、化学の沼田教授と連携して、製品まで完成させた本プロジェクトは、文理融合の研究として全国手に気も注目されました。
それだけでなく、大学と企業が連携して新製品、新事業を創出する産学連携のプロジェクトしても、これからの展開をたくさんの方からご期待いただいています。
そんな背景もあり、今年、本プロジェクトの全貌をまとめた書籍『榎本石鹼誕生の軌跡~文理融合から産学連携の挑戦~』が、日本経済新聞社より出版されました。
こちらの書籍、実は、私(附柴裕之)の製品開発の部分を執筆させていただいています。
学術的な研究としても、プロジェクトメンバーの情熱あふれる活動の記録としても、とっても読み応えのある一冊になっています。
★体験のリターンもございます!★

直営店Siesta Labo.の奥にある窓からご覧いただける、SAVON de SIESTAの工房での石鹸づくり体験してみませんか?
リターンには石鹸工房体験もご用意しました。

プロジェクトメンバーのガイド付き、榎本武揚ゆかりの地探訪ツアーもございます。歴史や観光が好きな方は、ぜひこちらもご参加ください。

そして、Netflixの大人気ドラマ『さよならのつづき』のロケ地ともなった小樽商科大学を訪問し、榎本武揚の資料等が展示してある図書館を見学できるプロジェクトメンバーのミニセミナー付きツアーもございます。
こちらのミニセミナーでは、わたくしも石鹸開発のエピソード等をお話しさせていただく予定です。
▼参考
Netflixオリジナルドラマ「さよならのつづき」の撮影に協力しました(小樽商科大学)
そして、さらに追加で、みなさまにとってご支援するだけでただただお得になるリターンとして、先月販売終了した『10%(1000円分)お得なスキンケアチケット』を限定100部ご用意させていただきました。
■ 10%(1000円分)お得なスキンケアチケットとは?

今回のリターンとしてご用意したスキンケアチケットは、今年いっぱい、SAVON de SIESTAのスキンケアアイテムをご利用いただける『未来に、ココロがホッとするひとときを贈る』お買い物チケットです。
1)10,000円で、11,000円分(1,000円×11枚)のお買い物いただけます(実質10%OFF)。
2)ご利用期間:2026年6月1日 〜 12月31日まで
3)オンラインショップポイントもお選びいただけます(オプションより選択ください)。
こちらのお買い物チケットは、SAVON de SIESTAのスキンケアアイテムにご利用いただけます。
石鹸、化粧水、スキンクリーム、リップクリーム、ボディオイルはもちろん、それ以外のシュクレや美容オイル、もちろん毎月の限定商品にも対象です。
必要な時に必要な分をお使いいただけるよう、使用期限は12月末まで、年内にご利用いただけるように設定しております。

みなさまにとっては、お得しかないリターンとして100冊限定でご用意させていただきました。
ぜひ、ぜひ、ご利用ください!
こんなたくさんの多様なリターンを揃えた、『榎本石鹸』事業化のためのクラウドファンディング、募集ページには製品の開発ストーリーもご紹介させていただいています。
ぜひ一度ご覧になってみてください。そして、ご興味のあるリターンがございましたら、ぜひ応援ください!

みなさまの応援、どうぞよろしくお願いいたします。
★今回のクラファンは、販売店様も募集しています!★

この『榎本石鹸』は、歴史的価値もあり、ストーリーも素敵で、もちろん石鹸としてもしっかりご満足いただける使い心地に仕上がってます(ただし、復刻版は使い心地よりも歴史的価値を優先して当時のレシピそのままでおつくりしました)。
小樽商科大学オフィシャルグッズになることが決まっていますが、北海道のみなさまにもお使いいただきたいと思いますし、観光土産としても、とっても喜ばれると思っています。
そのため、『榎本石鹸』を販売してみたい!と思われる販売店様も募集しています(販売店用のリターンもご用意していますので、ぜひご利用ください)。
=====SAVON de SIESTAからのお知らせ==============

札幌大通公園の西端、ローズガーデンの南側、路面電車がゴトゴト走る通り沿いに、SAVON de SIESTAの直営店Siesta Labo.がございます。サンプルのお試しや、お店から製造の様子がご覧いただける工房を備え、コスメコンシェルジュのスタッフが、みなさまに合ったスキンケア選びをお手伝いさせてさせてえいただきます。
オリジナルアイテムのほかに、毎月1回、企画展も開催、ワークショップなども適宜開催している『毎日の暮らしに、ココロがホッとするひとときを贈る』お店です。
お隣のカフェ『アトリエモリヒコ』で、ゆったり美味しい飲み物を召し上がりながら、心地よいひとときもお楽しみください。
直営店Siesta Labo.
住所:札幌市中央区南1条西12丁目4-182
営業:12~18時(月火休)
▼詳しくはこちら
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