今回のbanromsaiの展示では、カラフルで丁寧な刺繍がとっても印象的なお財布やポーチなども並んでいます。
banromsaiのあるチェンマイ郊外の山々には、山岳民族の村々があり今も独自の文化を大切にした暮らしを続けています。女性たちの手による織りや刺繍の民族衣装もその一つ。細やかな刺繍や鮮やかな色使いはそれぞれの民族ごとの特徴があるそう。この民族衣装に使われていた古い布を使い、さまざまな布の製品を作っています。衣装をチェンマイの工房で丁寧にほどき洗ってから、また縫い合わせたり、更にビーズ刺繍を加えたり。小さな端切れも大切にし、可能な限り布をいかすことを心がけているそう。
長財布は古布の中でもとりわけ美しい部分をたっぷり使い、手仕事で仕上げた世界にひとつの製品です。ビーズ刺繍やふちのステッチは山岳民族のスタッフが手で縫い上げています。近くでみると、美しく細かな刺繍にため息が出ます。
フラップにマグネットの留め具が付いており、中にはファスナー付きの仕切りやカードを入れられるポケットもあり使いやすさもしっかり考えられているもの。
ひとつひとつ内側のタイシルクの色が異なるので、広げてご覧になってくださいね。
お財布としてはもちろんですが、通帳ケースとしてや、ちょうど葉書がはいるので、色々なお店からのお知らせやショップカードなどを整理するのにもぴったり。
少数民族の伝統的な衣装を丁寧にほどき、テープ状の素材を縫い合わせポーチに仕立てられたシリーズ。タッセルは、ひとつひとつ異なるものがついています。
見ているだけで楽しい気分になる華やかなピンクの色合い。
フラットポーチやバッグも素敵です。
私が、banromsaiのことを知ったのは、この古布のシリーズがきっかけだっただけに、個人的にも思い入れの強い作品です。大胆な柄で色遣いも鮮やかですが、不思議と落ち着いた上品な雰囲気も兼ね備えていて、バッグの中に入っていたら楽しいだろうな、と感じます。
お手にとってご覧くださいね。
banromsaiの夏じたく 5月6日~5月18日
(16日はデザイナーの佐々木智子さんも在店してくださいます)