【輝きのヒント】片付けの先を見つめて | 戸井 由貴子さん(後編)

SAVON de SIESTAのコンセプトである「毎日の暮らしに、ココロがホッとするひとときを贈る」。

この特集「輝きのヒント」では、このコンセプトに共鳴する暮らし方や仕事をしているステキな方々をご紹介してまいります。

先月より、インスタライブでも一田憲子さん、後藤由紀子さん、OURHOMEのEmiさんをはじめ、8人の方に素敵な笑顔になれる暮らし方のヒントをご紹介いただきました。

▼アーカイブ動画はこちら
輝きのヒント (You Tube)

コロナ禍になって、自宅で過ごす時間が長くなったことで、片づけや整理整頓をしたい!と思われたりしませんか?

片づけや整理整頓の専門家であるライフオーガナイザーとして活躍する戸井由貴子さんに、2回シリーズで、毎日をゴキゲンで過ごすためのヒントを伺いました。

▼前編は戸井由貴子生い立ちやこの仕事との出会いをうかがいました。
【輝きのヒント】片付けの先を見つめて | 戸井 由貴子さん(前編)

後編はいよいよ、SAVON de SIESTAとのつながりについて、そして、戸井さんの『輝きのヒント』を探ってまいります。

許せることが増えると、わたしの毎日もゴキゲンに
vol.03 ライフオーガナイザー 戸井 由貴子さん

前編では家事・育児に苦手意識を持っていた戸井さんが、“片付けのその先”を見据えて暮らしを整えていくライフオーガナイザーというお仕事に出会い、その魅力の普及に努めておられるところまでお話をうかがいました。

-後編は戸井さんとSAVON de SIESTAとの出会いからうかがってまいりましょう

アヤコ 最初の出会いは、わたしとです。以前、働く女性を応援する札幌市主催のセミナーでワークショップがあり、戸井さんと同じグループになったときにすごく波長があうと感じました。笑顔や雰囲気もステキで、戸井さん自身にすごく興味を持ったんです!

戸井 わたしもそのとき、彩子さんにすごく興味を持ちました。彩子さんの経歴をうかがって、まさか世の中に北大の大学院にまで行き、自分のために作ったハンドメイドの石鹸で会社をつくり、さらに女性の雇用も応援している……

そんなすごい人がいるなんて! お店の名前は存じ上げていましたが、わたしがイメージしていた“ハンドメイド石鹸の人”とは全然違いました。

アヤコ そこから「一緒になにかやりたい!」と思い、2019年9月と2020年3月、そして2021年3月の3度、店頭で玉木新雌さんのショール展をやったときに、自分に似合う色が選べないお客様に向けたカラー診断をやっていただきました。

▼今年の会期中のインスタライブ(アーカイブ動画)




実は戸井さんは、ライフオーガナイザーのほかにもパーソナルカラーアドバイザーや骨格スタイルアドバイザー®1級、顔タイプアドバイザー®1級などの資格をお持ちなんです。

戸井 お客様のクローゼットを整理していると「どれを捨てるか決められない」という声が多く、そういうときに「これがお似合いですよ。なぜなら……」と理論的にアドバイスできるようになりたくて、関連する資格をひととおり取りました。

ほがらかな笑顔が素敵な戸井さん。多肉植物や昆虫、爬虫類好きという意外な一面も。

―その戸井さんのもとでライフオーガナイザーの勉強を先に始めたアヤコさんがオットのヒロユキさんを講習に誘い、15周年を迎えた2020年は、SAVON de SIESTAの企業研修としてスタッフのみなさんで大掃除に挑戦しました。

アヤコ これが一番やりたかったことなんです!わたしがライフオーガナイズの考えに惹かれたのは、なにも片付けがしたかったからではなくて、「こういう考え方をするひとにはこういうアプローチが適切ですよ」という他者理解について勉強ができるから。
わたしがツケシバさんの思考パターンを知ってから自分の中のもやもやが晴れたように、いろいろな考え方を持っているスタッフ同士の理解にもつなげてほしかったんです。

戸井 ライフオーガナイザーの講習では「利き脳」について勉強します。インプットもアウトプットも利き脳が左脳という“理論重視”の彩子さんと、インプット・アウトプットともに利き脳が右脳という“感覚派”の裕之さん。彩子さんはひとつひとつ時間をかけて積み重ねていくタイプで、裕之さんはときには大胆なこともパッと実行できる行動派。こんなに違うおふたりが家庭も仕事も一緒というのが、すごくおもしろいですよね。

今回の大掃除でおふたりが他の社員さんと一緒にいる場面を初めて拝見しましたが、彩子さんはすごく気を遣ってらっしゃいますよね。社員さんに対して感覚派の裕之さんの発言をフォローしつつ、経営者として言わなければいけないこともある裕之さんの立場もたてている。すごいと思います。

アヤコ そうなんです!もっと言ってください!涙が出そう(笑)。

オット (笑)。

戸井 わたし自身はインプットが右脳、アウトプットが左脳なので実を言うと、おふたりの言い分がどちらもすごくよくわかるんです。
アウトプットが左脳のひとは理論的であるがゆえに、裕之さんのように10年後20年後を見つめた経営計画をつくりあげるのが苦手ですし、逆に彩子さんは瞬発的に動く裕之さんの言動を細やかにフォローする気遣いができる。本当に愛すべきおふたりです。

―大掃除中は「いる・いらないを誰が判断するか」とか「今日中にどこまでやるか」という指示が飛び交い、端で見ていても気持ちがいいくらいに片付いていきました。

オット こういう大掃除のように「重要だけど緊急じゃないこと」ってたくさんありますよね。今日一日は通常業務を止めて、大変な思いをしたかもしれないけれど、片付けたあとはきっと、スタッフ全員の仕事の質が上がるし、気持ちも変わると思うんです。今日はみんなでこういうことに取り組めた、大きな一歩だと思います。

アヤコ スッキリした顔をして帰っていくスタッフを見て、やってよかったと思いました。

戸井 そうおっしゃっていただけてうれしいです。

―小さいころから「困っているひとをほうっておけなかった」という戸井さん。この仕事のおもしろみ、やりがいはどういうところにありますか?

戸井 みなさんの困りごとが解消されて、暮らしや職場が良くなるところを見られるのが、わたしの純粋な喜び、わたしの力になっています。

なにより、こんなにひとを見つめる仕事ってなかなかないですよね。なにしろ、収納を見るんですから(笑)。ときにはクローゼットの中も見れば、台所にも入ります。いろいろなひとたちの暮らしをこれほど間近で見ることができる人間理解の奥深さも、この仕事ならではだと思います。

それとわたし自身がライフオーガナイザーの勉強を始めて実感したことは、「収納をちゃんとしなきゃ」という思いよりも、思考や空間を整えていくことで暮らしが流れるようになっていく、という感覚。「こうあるべき」の呪縛からどんどん解き放たれていく感覚です。
きっといまの暮らしにお困りの方々も、片付けていくなかでさまざまな自分の呪縛に向きあい、それをかたわらで一緒にほぐしていくのが、私たちの役目なのかもしれません。

わたしも専業主婦時代は、子どもを夜8時までに寝かせないとダメな母親だと思っていましたが、いまは「いいじゃないの、8時ぴったりに寝なくても。家族みんながニコニコ笑って“おやすみなさい”と言いあえたら」。
みなさんの片付けをお手伝いしながら、わたし自身も解きほぐされていく感じです。

オット 戸井さんがこのお仕事を通して、一番変わったと思うところはなんですか?

戸井 許せること、許容範囲が広がりました。自分自身に対しても人に対しても、ほとんどのことが許せます(笑)。そうすると気持ちがラクになり、基本的にいつもキゲンがいい。そういう時間が長くなりました。

昔は違ったんです。いつも不機嫌で、「察してほしいオーラ」がひどかった。「なんでわたしひとりだけ洗いものをして、みんなはテレビを見ているの?」と口に出さずに心で叫ぶ、めんどうくさいタイプ(笑)。でもいまは「おーい、洗いものをしているよー。手伝ってー」と言えるようになった。だめなときは休めるようになったのも、大きな変化だと思います。

―自分も相手も許せること、戸井さんの笑顔のヒントに触れた気がします。さて、ここから先は《SAVON de SIESTAこれがわたしの愛用品》のご紹介をお願いします。

戸井 まずはじめは、スキンクリームですね。仕事柄、手作業が多いので、手を何度も洗ったり消毒していると、爪のまわりもカサカサになってきます。でもハンドクリームは持ち運ぶには大きいですし、ベタベタするのもイヤなので、SAVON de SIESTAさんのスキンクリームがちょうどいい。いつもカバンにいれています。

指先にやさしくすりこむ。「ナマ爪のままだと作業中に割れてしまうのでセミハードのジェルネイルで保護しています。ネイルをしていると気持ちもあがりますしね!」

ハンドフレッシュナーは、ほこりっぽい現場やマスクの中にひと吹きして気持ちをリフレッシュしています。


「香りがいいので、ファッション系の診断をするときはお客様にもお使いいただいています」

あと自宅では美容オイル、シエスタオイルセラムのモリンガを洗顔後の保湿に使っています。SAVON de SIESTAを初めて知ったきっかけは、雪の結晶型の紙せっけん「初雪」です。ウエブの紹介記事を見て「こんなにかわいいものがあるんだ!」と驚いて、本州に行くときにお土産に買いました。

―最後の質問になりますが、2020年以降、社会全体も私たちの暮らしも大きく変わりました。戸井さんはこの時期をどう受け止めていますか。

戸井 OPT LIFEとしてはオンラインサービスを始めるなど、目に見える変化は実感しています。ただ、わたしの中でそれほど劇的な変化が起きていない理由は、きっとステイホームになった時点で、自宅がすでにわたしたち家族にとって“最適化”されていたからだと思うんです。

ステイホームで家の大切さや片付けの必要性に気づいたひとは多いと思います。そういうひとたちにはぜひ、その気づきを行動に移してほしいですね。みなさんが思っている以上に家や身の回りの環境は大切ですから。

最適化というのは、最高という上位概念の意味ではありません。その人にとって一番居心地がいい状態。ひとにキゲンをとってもらうのではなくて、自分でキゲンがいい状態を保ちながら、流れるように暮らせる空間。ですから最適化のカタチはひとの数だけ存在します。その正解を見つけるお手伝いをするのが、わたしたちの仕事だと思っています。

オット SAVON de SIESTAのコンセプトにある「ココロがホッとするひととき」は、言い換えるといま戸井さんがおっしゃった「キゲンがいい状態」ですよね。ヘンな悩みや執着がなくてホッとできるひととき。そこのところをすでに実践しておられる戸井さんだからこそ、妻は初対面でも波長があうと感じ、ぼくらはこれからも安心して、戸井さんを頼ることができるとわかった気がします。

アヤコ 戸井さんにはまだまだ教わりたいことがいっぱいあります。わたしたちのこと、見守っていてください。

戸井 ありがとうございます!

戸井由貴子(とい・ゆきこ)さん
札幌出身。慶応義塾大学で心理学を専攻後、外資系製薬会社で精神科領域薬を担当。退職後、子育てや家事に悩む中、ブログで知った「ライフオーガナイズ」を学ぶ。2014年から個人事業を始め、2019年に株式会社OPT LIFEとして法人化。自宅訪問作業やPTA、企業を対象とする講師を務め、「もっと気楽に、身軽に、豊かに暮らすこと」を掲げてオーガナイズサービスを行う。マスターライフオーガナイザー®(協会認定講師)、ライフオーガナイズファシリテーター®インストラクター。二児の母。

【関連リンク】
OPT LIFE(公式サイト)
一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会

◆執筆担当者紹介◆

佐藤優子(フリーライター)。札幌育ち。市内の求人情報誌で編集・取材・執筆の基本を覚えて、独立。北海道のものづくりや書店・出版社を応援。伊丹十三と翻訳家の岸本佐知子さんのエッセイ、野田秀樹の芝居が大好き。文章も暮らしも「むずかしいことをやさしく」(by井上ひさし)でいきたいです。

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