こんにちは。お店スタッフのヤマザキ&ヨシダです。
3月16日(水)からシエスタラボで開催される「tamakiniime春夏展」。
開催に向けて、お店スタッフの私たちがtamakiniimeさんの工房がある兵庫県、西脇市にお邪魔してきました!
西脇市までは、神戸市内から車で1時間半程。自然豊かな山に囲まれ、空気がとても澄んでいて
ゆったりとした時間が流れる場所に工房がありました。
(tamakiさんの工房が見えてきた瞬間、私達は大興奮でした!)
ゆったりとした店内には、私たちがいつもシエスタラボで見るお洋服がたくさん!色別にずらーーーっと並べられている様子は、圧巻で夢のよう!
大きな窓にはカーテンがかかり、風が通り抜けるたびにひらひらとゆれて気持ちを軽やかにしてくれます。
そんな心地の良いお店の奥に広がるのは大きな織り機が何台も並ぶ工房が!
一番存在感を放っていたのが、工房の中で最も古いといわれている1960年代の力織機。この織機は動かすことのできる職人さんが限られており、誰でも動かせるものではないそう。その日の温度、湿度、状況によって織機の動かし方が変わるそう。よーく観察しながらタイミングを見極め動かすことではじめて生地が織りあがるそうです。
織機との対話からtamakiniime作品が生まれているのかと思うと、今来ているお洋服にもさらにいとおしくなります。
奥に進むとカシャカシャと音をたててカラフルな生地が折りあがっていました。シャツの生地で知られる播州織の産地でもある西脇。従来はハリ感のあるしっかりとした生地できあがるのですが、tamakiさんの生地は肌あたりがやわらか。限界ぎりぎりまで工夫し糸をあえてゆるく張ることでやわらかさを実現しているそう。
写真のように手で触ると、糸にあまりテンションがかかっていないことがわかります。
織機を動かすときも空気を含むようにゆっくりと動かすことでさらにやわらかい生地に仕上げています。
肌の弱い方でもチクチクしない気持ちよさを感じてもらえる、安心して使ってもらえる。
tamakiさんの作品にはこうしたたくさんの工夫の積み重ねがあるのですね。
壁一面には虹色に輝くたくさんの種類の糸たち。
色もこの工房で染められています!
例えば、赤でもいろんな赤があって、さまざまな赤を作ることで、作品ひとつひとつに違いが出て深みが増すのだそう。
糸のよりを良く見ると赤の中に違う色が混ざっているのを発見!色をミックスすることで折りあがったときにおもしろみがでるそう。より方にもこだわりがあり、よりをあまくすることで生地にやわらかさを出していると教えてもらいました。
色、糸、生地、ひとつひとつを突き詰めると本当に奥が深く、それをどんどん深堀りしているtamakiniimeさん。日々進化を続けている現場の取り組みを目の当たりにして、本当にすごい!と感じました。
外に目を向けると広がる美しい畑と瓦屋根とたくさんの山々。放し飼いにされたひつじさん達が、ちょうど寝床に帰ってゆくところでした。じーっと見つめていると、どんどん近づいてきて鼻先を顔につけてごあいさつしてくれました。とても人懐こくてびっくり!ひつじさんにも受け入れてもえれたような気持ちになり、とてもうれしかったです。
大きく深呼吸したくなるこの場所で、たくさんの人たちの想いがつまった作品がうまれていることを体全部で感じることができて、とてもしあわせな2日間でした。
私たちが感じた西脇の空気と工房やお店の雰囲気。スタッフの方々の想いをたくさんたくさん皆さんにお伝えできれば良いなと思います。
3月16日からはじまる「tamakiniime 春夏展」。
16日、17日には、tamakiniimeのスタッフ宮崎さんが、19日は前回の企画展でも来てくださった藤田さんがいらっしゃってくれます!いつもは聞けないお話たくさん聞けると思うので、ぜひ会いに来てくださいね!
どうぞお楽しみに!
tamaki niime
彩りを楽しむ春夏の服とショール
会期:2022年3月16日(水)~27日(日)12時~18時
場所:シエスタラボ(札幌市中央区南1条西12丁目4-182)
(オンラインショップでは4月にご紹介予定です)
工房からインスタライブも配信しました。楽しさが伝わりますように。
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